2015.12/27 「リトルプリンス」〜星の王子様と私〜
映画館 有楽町ピカデリー
年老いた飛行士が、現代の社会に生きる少女に砂漠に不時着した時に出会った
「リトルプリンス」のことを話すことから始まる物語。
3DCGアニメとストップモーションアニメの組み合わせ、主人公の少女の空想の世界(物語の中の物語)をストップモーションアニメで描き、少女と老飛行士の住む現実
世界をCGで表現。
映画のストーリーが展開してゆくにつれて2つの世界の垣根が曖昧になっていく構成になっている、「となりのトトロ」でサツキとメイが「夢だけど夢じゃない」とトトロに
出会った喜びを笑いあうシーンを思い起こす展開でした。
少女を取り巻く、母親や学校、社会が管理されていることを、徹底的に四角のシェイプ
でデザインされた街で表現され、飛行士の家や庭が生命に溢れた混沌として鮮やかな対比で魅力的な表現でした。
三部構成の物語の後半に大人になった王子が出てくるのですが、落ちこぼれで、社会不適合者として描かれていたのは、ありきたりな展開だと思いました。
過剰に社会に適合して、資本主義社会で成功している人物として描いた方が、純粋な愛情や目には見えない大切な事を取り戻す過程がもっと鮮やかに表現できたと感じた。